連量・坪量・斤量とは？｜用紙の重さ・厚さについて解説

この記事では連量・坪量・斤量とは何か、用紙の重さや厚さについて解説します。

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連量とは？

印刷用紙は「原紙^※1,000枚」を「1連」という単位で扱います。その「1連」の重量のことを「連量（れんりょう）」と呼びます。単位は「kg」となります。

※原紙・・・製紙メーカーから仕入れるときのサイズの用紙。日本産業規格（JIS P 0202）では、A列本判、B列本判、菊判、四六判、ハトロン判の5種類の原紙寸法がある。

用紙の種類名でよく見かける「コート紙55kg」や「上質紙90kg」といったkg表記は「連量」を表しており、同時に用紙の「厚さ」の目安としても使われています。「連量」が小さければ薄い用紙、大きければ厚い用紙ということです。

同じ種類の用紙でも、基準とする原紙寸法が異なれば「連量（1連の重さ）」も異なります。また、同じ「連量」でも、コート紙、マット紙、上質紙では密度に違いがあるため、用紙1枚の実際の厚さはそれぞれ異なります。

「連量」は四六判換算の数値を使用する場合が一般的には多いです。

「坪量（つぼりょう）」とは「用紙1枚の1平方メートルあたりの重量」です。単位は「g/m²」となります。「坪量」も用紙の重さ（厚さ）を表す方法として使われています。

「斤量（きんりょう）」は「連量」と同じ意味です。昔の印刷業界で用紙の重さを表す言葉として使われていました。尺貫法の重さの単位である「斤」から取られています。

また、「斤量」は競馬用語としても使用されており、競走馬がレースで背負う「負担重量（騎手自身や鞍などの合計重量）」のことを指します。

連量（四六判換算）	用紙1枚の実際の厚さ	主な用途
55kg	コート紙（軽量コート紙）：0.05mm マット紙（軽量コート紙）：0.06mm 上質紙：0.08mm	新聞折込チラシフリーペーパー冊子の本文
70/73kg	コート紙（73kg）：0.065mm マット紙（70kg）：0.075mm 上質紙（70kg）：0.095mm ※コピー用紙程度の厚さです	新聞折込・ポスティングチラシフリーペーパー冊子の本文
90kg	コート紙：0.08mm マット紙：0.1mm 上質紙：0.12mm ※フライヤー・チラシでは定番の厚さです	フライヤー・チラシリーフレット冊子の本文
110kg	コート紙：0.1mm マット紙：0.135mm 上質紙：0.15mm	フライヤーパンフレット・リーフレット冊子の表紙ポスター
135kg	コート紙：0.13mm マット紙：0.175mm 上質紙：0.18mm	フライヤーパンフレット・リーフレット冊子の表紙ポスター圧着ハガキ
180kg	コート紙（アートポスト）：0.19mm マット紙（OKマットポスト）：0.2mm 上質紙（しらおい上質）：0.24mm ※官製はがき程度の厚さです	ハガキ・ポストカード名刺冊子の表紙

※用紙1枚の実際の厚さは銘柄により異なる場合がありますので、あくまでも参考の数値となります。

※背割れ・・・印刷物の折り加工の際に折り目の山側の表面が裂けてひび割れたような状態になる現象。