今回はトンボと塗り足しについて。
トンボとは?
トンボとは、仕上がりサイズに断裁したり、折る位置などを指示するための目印です。
この他にもカラー印刷の際にCMYK各色の位置あわせ(見当あわせ)にも利用されます。
印刷物の天地左右を示す「センタートンボ」
仕上りサイズを示し断裁する時の印となる「角トンボ(断裁トンボ)」
製本時、紙の折り位置などを示す「折りトンボ」
トンボはこの3種類あり、センタートンボと角トンボは印刷時の見当になります。
更に角トンボは一般的に二重になっており、仕上りを示す「内トンボ」と塗り足しを示す「外トンボ」があります。
塗り足しとは?
塗り足しは「裁ち落し」とも呼ばれ、仕上がりのサイズよりも外にある、裁ち落とされる部分のことをいいます。
印刷は家庭用プリンターと違い、印刷サイズそのままの用紙を使う訳でなく、印刷サイズより一回り大きい用紙を使い、最後に正寸に断裁します。
トンボを目印として断裁を行いますが、一度に何枚も重ねて断裁をするため、どうしても微妙なズレが生じてしまいます。
背面に色をつけたい場合や、端に合わせて図などを配置したい場合に、仕上がりサイズでデータを作成し、端に合わせて画像や文字等を配置すると、断裁でズレが生じた際に仕上がった印刷物の端に紙の色が見えてしまったり、文字が切れてしまったりします。
紙の色が見えてしまったり、文字が切れてしまっていては、せっかくのデザインが台無しです。
そういったことの無いようにするため、仕上りサイズから地色や画像をわざとはみ出させて「塗り足し」を作ります。
塗り足しは基本上下左右に3mmづつ伸ばします。
また、切れたり欠けてしまっては困る文字や図形は、仕上がりサイズのさらに3mm内側に配置するようにします。
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関連リンク
詳しくは以下もご覧ください。
テクニカルガイド:トンボと塗り足しについて